アフリカマンゴノキとは?ダイエット・生活習慣病における驚異の効果とは?
アフリカマンゴノキとは?
<出展:ウィキメディア・コモンズ By Da commonswiki>
アフリカマンゴノキは、学名をIrvingia gabonensis、英名をAfrican Mango(アフリカンマンゴー)と言います。
主に中央・西アフリカやインドなどの熱帯の湿った地域の森に自生し、緑や黄色のマンゴーのような実をつける植物です。
その果実や種子は、アフリカ各地では昔から体重を減少させたり、食欲を抑制する作用がある食材として常食されていることから、近年、アフリカンマンゴノキから抽出されるエキスはその機能性が研究され、ダイエット効果や生活習慣病の予防に効果があることが科学的にわかってきました。
特に、肥満大国アメリカでは、種子から抽出した濃縮エキスを原料として栄養補助食品に利用しています。
では、そんなアフリカマンゴノキですが、ダイエットや生活習慣病において具体的にどのようなの効果があるのでしょうか。
アメリカで実施されたヒト臨床試験での結果を踏まえ、その効果やメカニズムについてお話します。
アフリカマンゴノキ 驚異のダイエット効果とは
アフリカマンゴノキには、
「食欲抑制」と「中性脂肪の分解・蓄積」に作用する驚異のダイエット効果があるんです。
アフリカマンゴノキのダイエットにおける効能は以下の4つに分けられます。
<驚異のダイエット効果>
1.食欲を抑える効果
2.中性脂肪の分解を促進する効果
3.中性脂肪の蓄積を抑制する効果
4.炭水化物(糖質)の吸収量を減少させる効果
いったいこれら作用が体内ではどのようなメカニズムで起こっているのでしょうか?
アフリカマンゴノキの体内での「はたらき」 =ダイエット効果の秘密=
アフリマンゴノキを摂取した時に体内物質にどのような「はたらき」があるのでしょうか。
食欲を抑える効果
アフリカマンゴノキは、食欲を抑える効果を発揮するために、体内では2通りの「はたらき」をさせています。
その一つは、善玉コレステロールに作用するはたらきです。
脳に満腹感を伝え、食べ過ぎを抑える働きをするのがレプチンという善玉コレステロール。
このレプチンの働きを活発にするのがアディポネクチンと呼ばれるもう一つの善玉コレステロールです。
なんと!
アフリカマンゴノキには、このアディポネクチンの分泌量を2.6倍に増やす働きがあるんです。
それをまとめたのが以下です。
<アフリカマンゴノキの「食欲を抑制する」はたらき その1>
アフリカマンゴノキを摂取する
↓ ↓ ↓
アディポネクチンが2.6倍に増える
↓ ↓ ↓
レプチンの働きを活発にする
↓ ↓ ↓
食べ過ぎが抑えられるので、体型管理ができる
というダイエット効果となるのです。
そして食欲を抑えるはたらきのもう一つが、CRP(C-リアクティブプロテイン)という物質にはたらきかけるものです。
運動不足やカロリー過多により、脂肪細胞が肥大化してくると、レプチンの働きを活発にするアディポネクチンが産生されにくくなります。
また、逆に、脂肪細胞からはレプチンと結合するとレプチンの食欲抑制の機能を悪くするCRP(C-リアクティブプロテイン)という物質が産生されるため、中性脂肪の蓄積・肥大化はレプチンの働きをいっそう妨げることになります。
アフリカマンゴノキには、このCRPを低下させるはたらきがあるんです。
ですから、アフリカマンゴノキの摂取により、CRPが低下することで、レプチンとCRPとの結合が抑えられ、満腹感を脳に伝えるというレプチンのはたらきが悪くならないようにように作用するんです。
このメカニズムをまとめたのが以下です。
<アフリカマンゴノキの「食欲を抑制する」はたらき その2>
アフリカマンゴノキを摂取する
↓ ↓ ↓
CRP(C-リアクティブプロテイン)が低下する
↓ ↓ ↓
レプチンとCRPとの結合体の形成を抑制する
↓ ↓ ↓
レプチンの満腹指令が阻害されなくなり、体型管理ができる
というダイエット効果となるのです。
食欲を抑制するポイントは2つ
アフリカマンゴノキは「アディポネクチンの分泌量を増やし、レプチンの働きを活発にするため」、食欲を抑制するダイエット効果がある!
アフリカマンゴノキは「レプチンと結合すると満腹指令を阻害するCRPを低下させるため」、食欲を抑制するダイエット効果がある!
ダイエット中の一番のストレスとなる「食欲」を抑えてくれるのは、楽に痩せたいというダイエッターにとって最もうれしい効果ですね。
中性脂肪の分解を促進する効果
アフリカマンゴノキは、中性脂肪の分解を促進する効果として、体内では2通りの「はたらき」をさせています。
その一つは、先ほどと同様、アディポネクチンの分泌量を増やすことでレプチンの働きを活かしたものです。
レプチンには、食欲抑制のはたらきの他に、中性脂肪の分解を促進し、エネルギー源として使える脂肪酸に変換するという、もう一つの働きがあるのです。
ですから、レプチンの働きを高めることは、脂肪の分解を促進することになるんです。
まとめると以下の通りです、
<アフリカマンゴノキの「中性脂肪の分解を促進する」はたらき>
アフリカマンゴノキを摂取する
↓ ↓ ↓
アディポネクチンが2.6倍に増える
↓ ↓ ↓
レプチンの働きを活発にする
↓ ↓ ↓
中性脂肪が分解され、体型管理ができる
というダイエット効果となるのです。
アフリカマンゴノキは「アディポネクチンの分泌量を増やし、レプチンの働きを活発にするため」、中性脂肪の分解を促進するダイエット効果がある!
中性脂肪の蓄積を抑制する効果
GPDH (グリセロール-3-リン酸脱水素酵素)という酵素がありますが、脂肪細胞内で糖質を中性脂肪に変換し、蓄積する働きがあります。
そして、アフリカマンゴノキには、このGPDHの働きを阻害する働きがるんです。
アフリカマンゴノキを摂取することにより、脂肪細胞内の血糖分が中性脂肪に変換されにくくなるということ、つまり中性脂肪の蓄積がされにくくなるんですね。
まとめると以下の通りです。
<アフリカマンゴノキの「中性脂肪の蓄積を抑制する」はたらき>
アフリカマンゴノキを摂取する
↓ ↓ ↓
GPDHの働きをの阻害する
↓ ↓ ↓
脂肪細胞内で糖質が中性脂肪に変換されにくくなる
↓ ↓ ↓
中性脂肪の蓄積が抑えられ、体型管理ができる
というダイエット効果となるのです。
アフリカマンゴノキはGPDHの酵素としての働きを阻害するため、中性脂肪の蓄積を抑制するダイエット効果がある!
中性脂肪がつきにくくなるのはダイエット効果としてはうれしいですね。
炭水化物(糖質)の吸収量を減少させる効果
ダイエットでは、よく話題となるのが炭水化物。
炭水化物の糖質と肥満の関係
炭水化物は、「食物繊維」と「糖質」からなる栄養素ですが、ダイエットで問題になるのは、この「糖質」の方です。
通常、私たちのカラダは、炭水化物であるデンプンを摂取すると消化酵素のアミラーゼにより、糖に分解されます。
その一部はグリコーゲンとなりエネルギー元になりますが、消費されないとインスリン※が糖を脂肪細胞に送りこみます。
送り込まれた糖は、先ほど説明しましたGPDHによって中性脂肪に変換され蓄積され、肥満になってしまうんです。
※インスリンは、血糖値が高くなると膵臓から分泌されるホルモンの一種で、主に炭水化物の代謝を調整する働きがありますが、血糖値を下げる働きをするほぼ唯一のホルモンです。
話を戻します。
炭水化物の糖質は、消化酵素のアミラーゼにより、糖に分解されます。
そして、アフリカマンゴノキには、このアミラーゼの働きを阻害するはたらきがあるんです。
つまり、
アフリカマンゴノキを摂取することにより、アミラーゼの働きを阻害するので、脂肪細胞内の血糖分の量が減少=変換される中性脂肪量が減るということなんですね。
まとめると以下の通りです。
<アフリカマンゴノキの「炭水化物の吸収量を減少させる」はたらき>
アフリカマンゴノキを摂取する
↓ ↓ ↓
アミラーゼの働きをの阻害する
↓ ↓ ↓
炭水化物の糖質の分解が減少する。
↓ ↓ ↓
脂肪細胞内の糖質量が減る=変換される中性脂肪量が減る
↓ ↓ ↓
中性脂肪の蓄積が抑えられ、体型管理ができる
というダイエット効果となるのです。
アフリカマンゴノキはアミラーゼの酵素としての働きを阻害するため、炭水化物(糖質)の分解を減らし、中性脂肪の蓄積を抑制するダイエット効果がある!
炭水化物の吸収量にも関係があるのは驚きですね。
アフリカマンゴノキの生活習慣病に対する予防・改善効果
アフリカマンゴノキがもたらすダイエット効果は、生活習慣病の予防・改善にもとても良い影響を与えてくれます。
なぜなら、肥満は、生活習慣病に大きく関係しているからなんです。
生活習慣病の中でも、肥満との関係でもっとも注目されているのが、糖尿病、高血圧、脂質異常症などです。
ですから、これまでの説明でおわかりいただけると思いますが、
ということです。
アフリカマンゴノキは、生活習慣病の改善に対し、いくつかの効果を示しています。
それは、糖尿病、高血圧、動脈硬化などに対する効果です。
その効果は主に以下の2つです。
1.糖尿病の予防効果
2.高血圧・動脈硬化の予防効果
糖尿病の予防効果
糖尿病の症状・誘発する病気
糖尿病とは、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。
では、血糖が増える、つまり血糖値が高い状態が続くとどうなるのでしょうか。
血糖値が高い状態が続くと、
・血管を傷つけたり、
・血液をドロドロにしたり、
血管をボロボロにしてしまいます。
血管がボロボロになると、
まずは細い血管(毛細血管)から影響を受けてしまいます。
毛細血管が集中している網膜、腎臓、手足などに障害が出てきます。
・糖尿病網膜症
・糖尿病腎症
・糖尿病神経障害
などは糖尿病で起こる確率が高く、糖尿病の三大合併症(細小血管障害)と言われています。
・脳梗塞
・心筋梗塞
など直接命にかかわる病気も引き起こすこともあるんです。
糖尿病というのはとても怖い病気ですよね。
そんな糖尿病に対しても、アフリカマンゴノキは予防や改善の効果があることがわかっています。
アフリカマンゴノキは、アディポネクチンを2.6倍に増やすということはこれまでにお話しました。
そしてこのアディポネクチンですが、インスリンの血糖値を下げる働きを高めることもこれまでの研究でわかっています。
また、アフリカマンゴノキには、炭水化物の糖質を糖に分解する消化酵素アミラーゼの働きを阻害するはたらきがあることもお話しました。
インスリンという言葉もよく聞きますよね。
インスリンの働き
インスリンは、血糖値が高くなると膵臓から分泌されるホルモンの一種で、主に炭水化物の代謝を調整する働きがあります。
もっと具体的に言うと、インスリンは、血糖値を一定に保つ働きを持っていて、各細胞にエネルギー源として糖を送り込みます。
細胞に行き渡った糖が消費されていない場合は、その残った糖を今度はインスリンは「脂肪細胞」に送り込みます。
すると、どうでしょう?
脂肪細胞に溜まった糖は、GPDHにより中性脂肪に変換され、脂肪の蓄積とともに肥満になってしまうんですね。
ということは、いくらインスリンの働きが良くなっても、消費されない程に糖質を摂取してはいけないということになりますね。
カロリーの摂取量には注意が必要ですね。
アフリカマンゴノキの糖尿病に及ぼす効果
アフリカマンゴノキには、インスリンの感受性を高め、働きをよくするアディポネクチンを約2.6倍にするという「はたらき」があることから、インスリンの働きを良くし、血糖値を下げることになるんですね。
また、インスリンには血管を拡張する作用もあるとのことです。
<アフリカマンゴノキの「急激な血糖値の上昇と糖の吸収を抑制する」はたらき>
インスリンの働きにより血糖値を抑制する効果
アフリカマンゴノキを摂取する
↓ ↓ ↓
アディポネクチンが2.6倍に増える
↓ ↓ ↓
インスリンの働きを良くする
↓ ↓ ↓
血糖値が下がる。
アミラーゼの働きを阻害することにより糖の吸収を抑制する効果
アフリカマンゴノキを摂取する
↓ ↓ ↓
アミラーゼの働きを阻害する
↓ ↓ ↓
炭水化物の糖への分解量が減少する
↓ ↓ ↓
体内に吸収される糖の量が下がる
↓ ↓ ↓
血糖値の急激な上昇が抑制される。
血糖値が急激に上がる=インスリンがたくさん出る=脂肪を貯めやすくなる
血糖値が緩やかに上がる=インスリンの分泌が抑えられる=脂肪を貯めにくくなる
という効果が期待できるのですね。
アフリカマンゴノキは、インスリンの働きをよくするはたらきとがあるため、血糖値を下げ、糖尿病の予防効果がある!
高血圧・動脈硬化など血管系疾患の予防効果
糖尿病の方は、糖尿病でない方に比べ、高血圧の割合が約2倍と言われています。
それは、血糖値が高くなると血液中の浸透圧が高くなり血管内の水分量が多くなるために高血圧となるようです。
つまり、高血糖値が要因の高血圧には、アフリカマンゴノキは効果があるということになります。
先ほど、血糖値が高い状態が続くことで、血管を傷つけたり、血液をドロドロにし、血管がボロボロになってしまうために、それが毛細血管だけでなく、太い血管まで影響があらわれると脳梗塞や心筋梗塞などの血管系の病気も引き起こす要因になることもお話ししました。
つまり、アフリカマンゴノキには、高血糖を予防する効果により血管の損傷を防ぎ、また、血管を拡張する効果も相まって、血管系の疾患も改善させる可能性も期待されているんです。
生活習慣病の予防・改善効果のまとめ
これまでお話してきましたが、
・食欲抑制効果や脂肪燃焼効果による肥満体質の解消
・インスリンの働きを活発にする効果による血糖値を低下させる効果
・急激な血糖値の上昇を抑制する効果
・これらの働きにより糖尿病を予防する効果
・また、血管を広げる働きによる高血圧や動脈硬化を予防する効果
など、アフリカマンゴノキは生活習慣病の予防に効果がある食材なんですね。
アフリカマンゴノキの副作用
アフリカマンゴノキは、緑〜黄色のマンゴーのような果実であり、昔から常食されている植物です。
また、アフリカ各地では体重を減少させる薬草としても、食欲を抑制する食材としても長い食歴がある植物ですが、軽い副作用を訴える方もいるようです。
主な副作用としては、以下の通りです。
・頭痛
・不眠
・吐き気
・お腹の張り感
など。
臨床試験結果から見たアフリカマンゴノキの効果
これまでお話してきましたアフリカマンゴノキの効果は、以下のような臨床試験により認められました。
被験者
19〜50歳(平均34歳)の102人の健康な肥満の方(BM25以上)
プラセボ群:色、重さ、味及び匂いなど可能な限り被験薬に似せてはあるが薬効成分を含まない「偽薬」を摂取した被験者が50人。
IGOB131摂取群:米国の原料メーカーが開発したアフリカマンゴノキエキス「IGOB131」を摂取した被験者が52人。
※「IGOB131」とは、米国の原料メーカーが開発したアフリカマンゴノキエキスの製品ブランド
摂取量
アフリカマンゴノキエキス(IGOB131)を1日当たり300mg、朝夕食に各150mgを食事前30〜60分前に摂取
臨床試験結果
<プラセボ群>
摂取期間中の体重・体脂肪率・ウエストにおいて、摂取前と比較して有意な変化は認められなかった。
摂取期間中のレプチン・CRP(C-リアクティブプロテイン)・アディポネクチンにおいても有意な変化は認められなかった。
<IGOB131摂取群>
摂取4週目以降において体重・体脂肪率・ウエストが有意に減少することが認められた。
摂取10週目において体重で約13%減少、体脂肪率で約18%減少、ウエストで約16%減少したことが示された。
摂取4週目以降においてレプチン・CRPが有意に減少し、アディポネクチンが有意に増加することが認められた。
摂取10週目においては、レプチンで約49%減少、CRPで約52%減少、アディポネクチンは約2.6倍に増加したことが示された。
つまり、臨床試験結果より、アフリカマンゴノキエキスを継続的に摂取することにより、アディポネクチンの血中濃度が上昇し、肥満を解消することが期待できるということが認められたということですね。
【参考】
※健康美容EXP (https://www.e-expo.net/contents/special/diet/)
※わかさの秘密(http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/african-mango/)
アフリカマンゴノキの効果はサプリメントで摂取するのがお手軽!
その中には健康サプリメントがたくさん出回っていますが、アフリカマンゴノキエキスのダイエット効果を期待したサプリメントも販売されています。
アフリカマンゴノキの成分を使ったサプリメントは、機能性食品として販売されていたりしますね。
その場合、アフリカマンゴノキエキス配合とかアフリカマンゴノキ由来エラグ酸配合のような表示がされています。
ただし、サプリメントになった場合にアフリカマンゴノキの効果がどれほど活かされているかはよくわかりません。
ですが、機能性表示食品については、メーカーが根拠と責任を持って販売していますので、表示されている機能・効果は期待してもいいかと思います。
なので、アフリカマンゴノキのダイエット効果を手軽に感じてみたい方は、サプリメントなら摂取しやすいので試してみる価値ありですね。
肥満は生活習慣病と密接な関係にあります。
特に、肥満の中でも内臓脂肪の過剰な蓄積がある“内臓脂肪型肥満”は、生活習慣病の発症リスクが非常に高いわけですから、生活習慣病予防には、まずは減量することが効果的なんですよね。
参考ですが、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸配合のサプリメントとして、以下などはいかがでしょうか?
<シボリズム>
以上、参考になりましたでしょうか?
お役にたてたら幸いです。
さあ!私と一緒に ダイエット、頑張りましょう!